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2018年02月17日

魚上氷

・魚上氷
二月十四日から十八日頃を、魚上氷(うおこおりをいずる)と言います。
魚たちが溶け始めた水の表面に躍り上がる頃という意味です。
寒い間、水の底でじっとしていた魚たちも、水がぬるむと元気に泳ぎ始めるのですね。
北海道では「蓮葉氷(はすはごおり)」と呼ばれる現象が見られるそうです。
浮氷が揺れ動く間にぶつかり合って、縁がめくれ、蓮の葉のようになるのです。

・光の春
まだまだ寒いこの季節。
でも、光はきらきら輝いて、春が近いことを感じさせてくれます。
そこで、二月中旬の時期を「光の春」といいます。またこの頃を雨水(うすい)と言います。
この頃になるといよいよ陽気が発生し、雪や氷はとけて、雨や水になるからです。

この頃になると大地の息づかいを感じます。
また土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)とも言います。
大地が目覚め、雪や氷が溶けて潤い始めると、水蒸気が立ちのぼり、霞がたなびき始めます。
そして、なによりうれしいのが草木の芽吹きです。
大地のエネルギーが脉(脈)を打ち、木々の若芽が萌えいでて、森は活気づき、エロチシズムに溢れているように感じます。
雪解けで、道はぬかるむ頃を「春泥」というのですが、舗装道路が増えた今では実感がないですね。
私は雪国育ちなのでよく解ります。
その泥のぬかるみが春の到来を教えてくれるので、嬉しくて長靴を履き、わけもなく道を行き来していました。

まだ辺りは雪がこんもりと積もっていますが、日差しが明るく、
春を感じて川べりに行くと、猫柳(ねこやなぎ)がふわふわの綿毛に包まれた芽を出しています。
茶色い殻から顔を出すふわふわの花穂。この花を猫のしっぽに見立てて「猫柳」という名前がつきました。


・春の食材
〇はまぐり
春の兆しを感じて、魚たちが溶けはじめた氷の上に躍り出るというこの時期、旬を迎えるのは「はまぐり」です。『日本書紀』に登場するほど親しまれていた食材です。
よく結婚式で吸い物として供されます。これには、はまぐりが自らの組み合わせ以外の貝殻とは噛みあわないため、そのような唯一無二の相手と添い遂げるように、という願いが込められているのです。
はまぐりは腎臓に良い食材で、腎臓を助ける事で、春の臓器である肝臓も元気になります。

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〇ふきのとうのつくだ煮
春の苦みを甘辛く煮て閉じ込めた、昔ながらの常備菜です。
ご飯のお供に、酒の肴に。
主な材料
蕗のとう、しょうゆ、砂糖

蕗のとうは水に一晩つけでアクを抜き、たっぷりの湯を沸かしてゆでる。
水にさらしてアクを抜き、一個ずつ絞って水気を切り、横に4〜5mm幅に刻む。
厚手の鍋に入れ、しょうゆ、砂糖を加えてごく弱火にかけ、ふたをして煮る。
ときどき鍋の中を混ぜながら、煮汁が煮詰まるまでじっくりと煮て、器に広げて冷ます。

ふきのとうは排便に効果がある食材です。

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冬眠していた熊が目覚めて最初に食べるのがふきのとうだといいますが、
冬眠中は排便をしていないので、それを助けているのでしょう。
人間も冬に便秘をする人がとても多いです。便秘の方は是非作ってみてくださいね。
(山村塾 塾長 山村慎一郎)

望診法に関する講座情報はこちらから
(山村塾のホームページに移動します)
posted by goash at 19:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする